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旅をしながら暮らす理由

過去3年間、私は東南アジア(SEA)でたくさんの旅行をする機会に恵まれ、幸運でした。私の旅行スタイルは、「スロートラベル」として知られていて、普通の観光客よりはるかに長い間ひとつの場所に滞在します。私の場合、1〜4ヶ月(観光ビザの標準有効期間)の間、ある特定の都市に腰を落ち着かせているので、「旅行」というより、「生活」をしているのに近いと思います。その間には、「短期間生活」(享楽的な生活)も一定期間あります。このライフスタイルを最大限に利用するための経験とアドバイスを短い記事にまとめてみました。

旅をしながら暮らす理由

ある場所に長期滞在し、玉ねぎの皮を剥ぐようにその国の芯の部分まで知り抜くことと、まったく異なる経験を得るために新しい場所を訪れること、どちらも一長一短があります。普通の場合、比較的短い時間で有名スポットを回ってから、次の場所に移動すると思います。一方、享楽的な生活とは、層をはぐようにしてその国の隠れた魅力をより多く知り、その場所をホームと呼べるように、ユニークな生活スタイルを楽しむ経験にどっぷり浸かることです。人生に対する価値観やライフスタイルによって、この滞在スタイルの醍醐味は大きく異なるでしょう。私の旅の醍醐味はこちらです。

 ・地元の人たちとの交流を通じて、新たな文化や食べ物、観光スポットなどを発見する

・他の外国人と接点をもつ

・ヨーロッパよりもコスパの良さを実感する

・食べ物や飲み物を堪能する

・興味深い文化、習慣や祭りに触れる

・近場への「時短トラベル」の拠点として滞在場所を利用する

・通常の観光客とは違うことをする

このライフスタイルには考慮すべき、いくつかの欠点があります。 3ヶ月は、新天地に慣れ始めるのには十分な時間ですが、家を離れてからの期間が長すぎて、自然と地元の友人と疎遠になってしまいます。孤立感を味わう覚悟と大切な友人関係を維持するための特別な努力を惜しんではいけません。

目的地

東南アジアでの経験が中心なので、ここではそこに焦点を当てていますが、他の国や地域でも同様の経験ができるはずです。この地域で最も人気のある場所は、チェンマイ(タイ)、ウブド(バリ、インドネシア)、サイゴン/ホーチミン(ベトナム)の3つです。これらの場所には、大規模な海外居住者コミュニティや西洋的な快適さ、インフラ基盤が整備されています。

もし、より閑静で旅行者が少ない場所を好む場合、さまざまな場所が候補にあがります。自分のニーズに合った場所を見極めるためには、まずは下調べが必要です。インターネットを使った入念な下調べは必須で、そうすることでミャンマーやラオスのような場所をいくつか事前に除外することができます。ビーチと島が好きならば、タイ南部またはフィリピンは魅力的に映るかもしれません。バンコクやクアラルンプールのような大都市には、

必要だと思う施設やコミュニティがありますが、その一方で他の場所には自然と新鮮な空気があります。

時短生活

比較的短期間しか滞在しない場合、宿泊施設や連絡手段、インターネット、出会いのツールを早めに確保しておくことは時間の節約に役立ちます。

宿泊先

私が前述したより人気の高い場所には、短期利用者用の宿泊オプションがありますが、人気の低い場所だとさまざまな選択肢があるため、まずは下調べを行う必要があります。ほとんどの場所には、利用可能な宿泊施設の一覧が載っている、英語表記の地元の賃貸サイトがあるはずです。私も何度かそのサイトの利用を検討したことはありますが、外国の借家法は複雑で、リスクが高いと感じるので、通常はあまり利用しません。そのため、私は次のいずれかの場所を選んでいます。

・評判の良いAir BnBの宿泊施設 – 一般的な宿泊価格よりも高く設定されています。人気のある場所は早く予約でいっぱいになってしまいますが、穴場をうまく見つけることもできます。

・長期宿泊料金のあるホテル

・短期宿泊料金のあるアパート

Facebookに海外居住者コミュニティが既にある場合、彼らにおすすめを聞くと良いでしょう。一部の都市では代理店がサポートしてくます。オンラインの写真に惑わされることもあるので、物件内見の前に、契約等しないように注意してください。内見前にしっかりと下調べをしたあと、最終候補の一覧を作りましょう。到着当日または翌日までに物件の内見を終え、場所を決めることをお勧めします。

携帯電話、インターネット、オフィスモバイル

最近になってSIMカードが比較的手に入りやすくなったので、ネット環境に困ることはないはずです。しかも、ローミングよりも断然お勧めです。インターネット接続が必要な場合は、Wi-Fi付きのカフェまたは共同作業スペース、どちらかを選びましょう。すべての都市に共同作業スペースがあるわけではありませんが、仕事をする必要がある場合、またはインターネットに常にアクセスする必要がある場合は、共同スペースが良いでしょう。下調べが大切です。多くのカフェは来店客に無料Wi-Fiを提供しているので、そちらでも良いでしょう。

人々との出会い

外国人コミュニティが既にある場合、FacebookグループやMeetup.comグループ、人々が情報を共有しイベントやミートアップを開催するための場所があるはずです。人(レストランやカフェ、観光スポット、共同作業スペース、バーなど)が集まるところはどこでも、挨拶さえすれば新しい関係を築けるような機会があります。ただ、乗り気ではない人には、地元のイベントやグループに参加するのが、出会いを増やす最適な方法です。私は哲学やバドミントン、旅行、ビジネス、ボーリングなど、あらゆる趣味のグループやコミュニティを見つけ、それを通して多くの素晴らしい繋がりができました。

地元の人々との交流

地元の人々と出会うことは少し難しいかもしれませんが、社交好きで行動的な人は、自然と定期的に会っている人々とつながりが持てるでしょう。もっと積極的になりたいのであれば、長期海外駐在者が参加しているグループを探しましょう。地元の人も参加している可能性が高いです。別の手段として、地元の人々が英語を練習する中、現地の言葉を学ぶことができる言語交換グループを見つけましょう。来ている人に話しかければ、輪が広がります。

旅行

拠点地ができたら、普通の旅行のように、短期間(数日から数週間)近郊へ足を伸ばすのが好きです。ただ、出会った他の海外駐在員や地元の人々と旅行をすると、より充実した経験だけでなく、お金をみんなで出し合うことで、より価値のあることが出来ます。荷物を自分の家に置いて、小さなバック片手に数日間旅行に出掛けるほうが、はるかにすべて持ち歩くより良いでしょう。

結論

ご紹介した旅行や生活のスタイルにはそれぞれ長所と短所があります。記事の中でご理解いただけていたら、幸いです。私の経験上、スロートラベルと享楽的なライフスタイルの両立は信じられないほど価値があるものです。普通の「時短旅行」とは異なりますが、あなたを他の世界に連れて行ってくれます。次の冒険の準備はできていますか?それは、スロートラベル、享楽生活、それともただの定休日でしょうか。選んだものに関係なく、ここで説明したいくつかのことが役に立つことを願っています。